第1回 食塩のはなし(2021年4月号)

日本人が一日で摂取する食塩の量は平均10.1gという調査がありました。男性は10.9g、女性は9.3gとやや女性の方が少なかったです。高血圧の予防や治療のためには、一日6g未満の食塩摂取量が望ましいとされています。毎日の食事内容を振り返り、食塩を取りすぎない様に心がけることが健康につながります。

特に塩分量が多いのが麺類です。ラーメンの塩分量は種類によって異なりますが8.1g程度です。また、うどんは生地に小麦粉を使用し塩を足すことで硬さや弾力、食感を良くします。そのため、うどんは1玉1.4g程度の塩分が含まれています。麺類には汁に塩分が多く含まれているので、「汁はすべて飲まない」ことで減塩につながります。

その他、塩分量が多いのが漬物です。梅干は1個2.2g、きゅうりの漬物は5切れで0.8gです。梅干、漬物を食べる際は1回で食べる量と食べる頻度を少なくすることで塩分摂取量がおさえられます。

食事は美味しく楽しくとることが一番大切ですが、健康のためにも塩分の取り方を工夫しましょう。

管理栄養士 宮島さんの健康コラム
管理栄養士 宮島さんからのメッセージ

■ 病院の管理栄養士の役割病院の管理栄養士は、「食と栄養」の面から患者さんのサポートを行っています。近森病院では、患者さん一人ひとりに担当の管理栄養士がおり、病気や病状、年齢や体力などに合わせて、適正な食事の内容を検討し、提供しています。
また、入院中に美味しい食事を食べていただけるよう、患者さんの声に耳を傾け、食事の量や硬さ、大きさなどは、担当の管理栄養士が個別で対応をしています。食事が取りづらい患者さんや食欲がない患者さんへは、食べやすい食事の提案や調整を行っています。
入院中も食事をしっかり召し上がっていただき、少しでも早く回復が出来るようサポートしています。