第29回 亜鉛は、身体の成長に必要な栄養素!(2024年2月号)

亜鉛は、体内で作ることができない「必須ミネラル」で歯、骨、肝臓、腎臓、筋肉に多く含まれます。ホルモン合成、タンパク質合成、免疫反応の調整などに作用し、身体の成長と維持に必要な栄養素です。

1日の摂取量は18~74歳の男性で11mg、18歳以上の女性で8mg、妊婦の方は10mgが推奨されています。亜鉛を多く含む食品には、魚介類、肉類、藻類、野菜類などがあり、特に牡蠣は亜鉛を多く含む食品です。その他、うなぎの蒲焼、豚のレバーにも多く含まれます。

亜鉛はクエン酸やビタミンC、動物性タンパク質と一緒に摂ることで摂取効率が上昇します。また、アルコールによって亜鉛の排泄量が増加するため、飲酒量が多い人は気をつけましょう。

管理栄養士 宮島さんの健康コラム
管理栄養士 宮島さんからのメッセージ

■ 病院の管理栄養士の役割病院の管理栄養士は、「食と栄養」の面から患者さんのサポートを行っています。近森病院では、患者さん一人ひとりに担当の管理栄養士がおり、病気や病状、年齢や体力などに合わせて、適正な食事の内容を検討し、提供しています。
また、入院中に美味しい食事を食べていただけるよう、患者さんの声に耳を傾け、食事の量や硬さ、大きさなどは、担当の管理栄養士が個別で対応をしています。食事が取りづらい患者さんや食欲がない患者さんへは、食べやすい食事の提案や調整を行っています。
入院中も食事をしっかり召し上がっていただき、少しでも早く回復が出来るようサポートしています。