身がつまって旨みの増す今が旬。正真正銘、宇佐のあさり。
 
   海水と淡水が混ざる汽水域を好んで生息するあさり。 天候や潮の目を読みながらの漁は、
   朝から昼前までが勝負。
鮮明な模様で口をしっかり閉じているのが新鮮な貝。
この時期のあさりはぐんぐん成長するので、口の方が薄くなっている。
 春の潮干狩りでおなじみのあさり。貝を漁る(あさる)が語源と言われています。全国どこの内湾や河口部にもたくさんいましたが、近年、国内産が激減しています。高知県の主な漁獲場は宇佐・浦ノ内・須崎湾・浦戸湾の4カ所があり、宇佐のあさりは冬場は特に少なく、春これから増えてきます。漁獲場それぞれに色や形、味も違うと教えてくれたのは、「地元・宇佐のあさりにこだわって35年」という武市水産の3代目・武市正和さん。「うちは鮮度や品質の管理に厳しいですよ」。その真意は、宇佐ブランドを守り育てていきたいという思いにあります。
 春まっさかりの今、産卵前で身が大きく育ったあさりは、貝特有の旨み成分であるコハク酸や甘み成分のグリコーゲンが多くなり、美味しさが増しています。また、動脈硬化を防ぐタウリンの含有量が豊富なことも魅力です。ビタミンB12と鉄分も含まれており、貧血予防や体質改善に欠かせない食品と言えるでしょう。
(監修:RKC調理師学校)
 
あさりは煮すぎると
固くなるので取り出す
ひと手間が大切!
あさりの
ワイン蒸し
パスタソースにしてもおいしい!
 
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レ シ ピ
■材料(4人分)
あさり(殻つき・砂ぬき) 2パック
玉ねぎ(みじん切り) 1個
長ねぎ(小口切り) 1本
トマト(湯むき・粗切り) 1個
にんにく(スライス) 2片
ベーコンスライス(細切り) 3枚
赤唐辛子(種を除く) 1〜2本
パセリ 少々
白ワイン 1カップ
バター 50g
オリーブ油 少々
塩・こしょう 少々
 
■作り方
(1) フライパンにオリーブ油を入れ、赤唐辛子、ベーコン、にんにく、長ねぎ、玉ねぎを焦がさないように炒める。
  
(2) トマト、白ワインを加え火にかけ、スープが約1/2量になるまで煮詰まったら、アサリを入れてフタをする。
  
(3) あさりの口が開いたら、あさりのみを取り出し、残ったスープに塩・こしょうで調味し、バターも加えて溶かす。
  
(4) あさり、スープを皿に盛り、パセリのみじん切りを振って仕上げる。