つかれた胃をサポートする、やさしい冬野菜。
 根菜栽培の盛んな春野町弘岡。悠々と流れる仁淀川の河川敷で育っただいこんは、みずみずしくてあまみのある青首だいこんです。 種をまいてから出荷まで約60日。天候や育ちぐあいとのにらめっこが続きます。「なにごともほどよいころ合いというのがむずかしい」と生産者の島本さん。
 だいこんは古くから日本人になじみの深い食材で、消化作用についてもよく知られています。でんぷんを分解する酵素・アミラーゼ(ジアスターゼ)は食物の消化を助け、胸やけや胃もたれを防ぎます。また、解毒作用にすぐれた酵素・オキシダーゼは、魚の焦げにある発がん性物質を抑えます。焼き魚にだいこんおろしを添えることは、理にかなったことなのです。だいこんおろしは二日酔いの解消にも役立ちますので、飲み過ぎの翌日には、小さな器一杯を飲んでみましょう。症状がやわらぐといわれています。その際、ビタミンCの豊富な皮ごとおろすことをおすすめします。
(監修:RKC調理師学校)
 
こんにゃくは手でちぎると
表面積が大きくなって、
味がよくしみこみます。
あったか
冬の根菜汁
栄養たっぷり、体の芯からぽかぽか。
 
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レ シ ピ
■材料(4人分)
だいこん 500g
にんじん 100g
ごぼう 100g
生しいたけ 3枚
鶏もも肉 120g
こんにゃく(黒) 200g
だし 5カップ
やっこねぎ 適宜
しょうゆ 大さじ3
みりん 小さじ1
小さじ1/2
 
■作り方
(1) こんにゃくは手で一口大にちぎり、玉こんにゃくにし、熱湯で5分くらい下ゆでして、ざるに上げる。鶏肉はさっと湯通しして2cm角に切る。ごぼうはタワシや包丁の背で皮をこすり落として斜めうす切りにし、水にさらしたあと水気をきる。にんじんは5mm厚さの輪切り、だいこんは2.5cm厚さの半月切り、しいたけは石づきを落として四つに切る。
  
(2) 鍋に(1)と、だし、しょうゆ、みりん、塩を入れて火にかける。煮立ったらアクをすくい、弱火で20分くらい煮て、塩少々(分量外)で調味し、火を止めてそのまま冷ます。味を含ませ、再び火にかけて温め、器に盛り、やっこねぎを散らす。