鮮やかな天然色に包まれた、海からの贈り物。
鮮やかな稚貝が約1年半で大きく育つ。
 水面から見える貝殻が虹のかけらのように美しい長太郎貝は、暖流の海に棲む珍しい貝で緋扇貝、パタパタ貝とも呼ばれます。
 「なんで長太郎っていうのか私も知らんけんど、最初に見つけた漁師の名前やないろうかね」と大らかに笑う野本さん。手結長太郎貝の養殖を始めて10年以上。養殖といってもエサはすべて天然で、貝が逃げ出さないように網に入れているだけの自然そのままの育て方。ただし、定期的に網を引きあげてフジツボなどを取り除く手間ひまを掛け、大きく美味しく育てます。
 「食べるもので味は違うてくる。うちの貝は甘いって言われるね」。磯の香りとコクのある甘み。引き締まった身の味わいは、手結の海の豊かさそのもの。海のミネラルいっぱいの長太郎貝で、食卓を楽しく演出してください。
(監修:RKC調理師学校)
 
ルーさえできれば、
あとは簡単です。
長太郎貝の
グラタン
龍宮城の
おもてなし料理みたい。
 
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レ シ ピ
■材料(4人分)
長太郎貝 4個
玉ねぎ(粗みじん切り) 50g
  [A]  ゆでたけのこ(5mm角切り) 30g
      しいたけ(5mm角切り) 30g
      マッシュルーム(5mm角切り) 30g
鶏ひき肉 40g
やっこねぎ(小口切り) 1本
バター 20g
牛乳 100cc
  [B]  バター 30g
      小麦粉 30g
パン粉 10g
溶かしバター 20g
パセリ・塩・こしょう 各少々
 
■作り方
(1) 長太郎貝は、殻から身を取り出し粗く刻む。ヒモ部分は塩洗いしてぬめりを取って刻む。キモはさっと湯がいて粗刻みにする。
  
(2) (B)のバターと小麦粉を鍋に入れ、弱火で小麦粉がサックリするまで炒める。牛乳を少しずつ加えて伸ばし、固めのルーを作る。
  
(3) 別の鍋にバターを入れ、玉ねぎを透き通るまで炒める。さらに鶏ひき肉を加えてしっかり炒め、(A)も加えて炒める。
  
(4) (3)に(2)のルーを加えて軽く炒め合わせたら、塩・こしょうで調味し、やっこねぎと長太郎貝を入れる。
  
(5) 貝殻に(4)を詰め、パン粉を振り、溶かしバターを少したらし、上火のオーブンで表面をこんがりと焼く。皿に盛り、パセリのみじん切りを振って仕上げる。