ダルマ夕日の見える海で手塩に掛けて育てた出世魚 |
成長の段階によって名前がかわる出世魚、ブリ。地域によってその呼び名は違います。「私らは、モジャコ→ヤズ→ツバス→ハマチ→ブリと言います。」と宿毛で養殖業を営む埜下善也さん。宿毛湾にあるいけすを案内しながら、魚を育てる工程を説明してくれました。養殖が自然まかせの天然ものと大きく違うのは、成長に合わせてエサをかえたり、ストレスを軽減したりしながら、味のよい肉質にしていくこと。50gほどの稚魚を1年半かけて、約5kgのブリに育て上げます。 養殖ブリは天然ものに比べて脂肪を多く含み、その脂肪にはEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)がたっぷり含まれています。これらの脂肪酸は、血液をさらさらにして、動脈硬化、心筋梗塞、高血圧の予防に働いたり、記憶力の低下を防ぎます。ほかにも、肝臓の働きを助けるタウリンや、骨粗しょう症や老化を防ぐビタミン類も豊富です。これからの季節、脂がのっておいしいブリを食卓にぜひどうぞ。 |
(監修:RKC調理師学校) |
「エサをまくとき、魚の食いつきや動きを見ながら 発育状態を確かめます」と生産者。 |
みそソースは 肉や豆腐などにも 合います。 |