地元の自然資源を活かしておいしさアップ。

なす独特の深みのある紫色がつやつやと輝く。太陽の光を浴びたその輝きは、自然界だけに存在する美しさに満ちている。
 「室戸の資源を上手に使いたいという思いがあって、以前から栽培に取り組んでいました」。その長年の努力が実ったのが、室戸海洋深層水を栽培利用した「深層水なす」です。室戸市の羽根町と吉良川町で栽培され、海洋深層水マークの表示ができる県内唯一のなすです。モニターアンケートでは9割に近い人が味の違いを感じたそうで、「甘みがある」「アクが少ない」「まろやか」という声が多くありました。いろいろな調理法でおいしく味わえる野菜です。毎日の献立に上手に活躍させてください。
 90%以上が水分のなすですが、独特の紫色が美しい皮には老化予防や抗がん作用で知られるポリフェノールが多く含まれています。また、熱を冷ましたり血液の循環をよくする薬効があり、のぼせや高血圧症の改善にも効果的です。
(監修:RKC調理師学校)
 
油で揚げて熱いうちに
南蛮酢に漬けること!
なすと豚肉の南蛮漬け
お酢のさわやかさで食欲増進
 
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レ シ ピ
■材料(4人分)
 深層水なす 4本
 たまねぎ 1/4個
 豚肩ロース薄切り肉 200g
 小麦粉・片栗粉 各大さじ3
 塩・こしょう 各少々
 三ッ葉・白髪ねぎ・赤ピーマン 各少々
 油 適宜
 (A)南蛮酢  
     酢 大さじ3
     薄口しょう油 大さじ3
     砂糖 大さじ1
     だし汁 100cc
     赤唐辛子(小口切り) 1本分
 
■作り方
(1) たまねぎをスライスして、(A)の南蛮酢と合わせる。
  
(2) なすは縦半分に切って薄切りにする。フライパンに多めの油を入れ、160℃に熱してなすを色よく揚げ、油をきって(1)に加える。
  
(3) 豚肉は食べやすい大きさに切り、広げて小麦粉と片栗粉を合わせたものをまぶし、170℃の油で揚げる。油をきって(2)に加え、20分ほど漬ける。
  
(4) 器に(3)を盛り、白髪ねぎと赤ピーマンのせん切り、ざく切りの三ッ葉を散らして出来上がり。