採用情報

先輩の声 執行役員・商品部 部長 中村 健

中村 健

「新規事業を君に任せる」この一言で入社。

とある就職セミナーの会場で、たまたまサンプラザのブースが目に入り、ふらふらっと…。本当に偶然の出会いでした。

 しかし、今思い返すと赤い糸でつながっていたのかもしれません。スーパー業界の知識がゼロの状態の私に、採用担当者(現在専務の要職)は熱心に話をしてくれました。その中で強く引かれた言葉がありました。それは「新規事業を君に任せる」。強烈な印象でした。振り返ってみると、この一言で入社したと言っても過言ではありません。それほど、強い印象でしたね。

1990年代は、国を挙げて規制緩和が進んだ時代。

ビッグチャンスという新しい波が、怒濤のように打ち寄せてくる時代です。そんなチャンスのときに新規事業に手を出さないわけにはいきません。しかし、既存の社員だけでは手が足りないし、経験もない…。そこで、元気がよくチャレンジ精神が高い人材の採用に力を入れ、新規事業に新人を登用することを会社は考えていたのです。

 実際に、入社して半年でまさかの実現です。これには驚きました。私も新規事業の担当になれるというチャンスに期待して入社しましたが、世の中そんなに甘くないと考えていたので、まさかのできごとで本当に驚きました。
いきなり新規事業の担当に抜擢ですから…。若手を登用する人事制度は本当だったのです。

会社が賭けた新卒の可能性。

 酒の販売というスーパーにとっては新規事業です。既存の社員にも誰にも分かりません。新卒も「分からない」という意味では同じだったわけですね。少しくらいの経験があるよりも、逆に真っ白な新卒のほうが、いろいろな意味でもっと可能性があるのでは、と会社は新卒に賭けたのでしょうね。

酒の販売担当に決まったとき、どう思いましたか?

いや~、ビックリしましたよ。数いる先輩諸氏をさしおいてですからね。まさかのまさかですよ。しかも、たった一人ですよ。
しかし、今考えると、本当に異分野ですからサンプラザにはノウハウがなかったわけで、先輩諸氏においても私ら新人と条件は同じですよね。力のあるサンプラザを支える先輩諸氏を投入するより、失敗してもたいした影響がない新人のほうが、身軽に投入しやすいとトップは考えたのかもしれませんね。そう考えると私はギセイ者になったかもしれませんよ。(笑)

振り返ってみれば、その一年ちょっと前は就職活動の真っ最中で、採用担当の口から「サンプラザは若手を登用するよ、そんな人事制度だよ」というのを聞かされ、おもしろそうな会社だなという印象は強かったです。しかし、それは建て前で、採用のテクニックか、単なるリップサービスであるかもしれない。当然、会社の実際を知らない、世の中のことも全く知らない若者にとってみれば、これは半信半疑ですよね。
 しかも自分はいい大学を出ていないし、勉強したことも英米文学科ですから流通の「リ」の字も知らないわけで、エリート意識どころか、どちらかといえば落ちこぼれですよ。
 入社して何もかも知らないことばかりでウロウロするだけの新人にとって、「若手を登用する人事制度」という言葉すら、すでに遠い言葉で、記憶の彼方に追いやられています。
 こんな半信半疑であった「若手を登用する人事制度」が、いきなり降りかかってきました。ビックリしたと同時に、ああそう言えばこの会社はそんな制度がある会社だった、ああ本当だったんだなと思いました。

オープン前夜の心境は?

舞台のそでで、会場をのぞき込んでいる心境。ドキドキです。(笑)

うまくいきました?

最初の三日間はオープンセールですから、売上目標の倍は売れて当然です。しかし、オープンセールが終わると目標の三分の一にも満たない。(笑)

ガックリと肩が落ちる

そう、ガックリですよね。みんなから「ほら、見ろ」ですよ。今でこそノウハウが蓄積され、そんなことは笑い話となっていますが、当時は参考データがありませんので、これからずっと低空飛行のままでは…、と焦ります。

崖っぷちから一歩谷の底に足を滑らした?

今でも冷や汗が出ます。しかし、そこはサンプラザの懐の広さや、何にでも通じる「お客様に喜んでいただく」基本的な姿勢やノウハウがあります。
 当然、部門長や先輩諸氏のアドバイスがあるわけで、小手先で売り上げを伸ばしても利益がついていかなければ商売は長続きしない。従って、じっくりと腰をすえた取り組みをしました。
 「お客様に喜んでいただく」基本的な姿勢は、お客様の質問に答えられる商品知識や品ぞろえであったり、お客様が納得されるまで心からお答えするということです。また、スーパーの形態では取り組みにくい方法ですが、重いビールを車まで運んだりとか…。価格だけではないお客様のメリットは、「ありがとう」と言っていただけることが基準ですからどんどんやりましたね。このような接客の基本を忠実におこないました。
 また、新事業のコンセプトがあります。単にディスカウントに走るのではなく、スーパーとの連動です。食材を生かす酒となれば生鮮食品との連動です。酒は「男」のもので、まあ言えば奥さんはめんどうくさいけどご主人のために…ってわけで、普通は近所の酒店に配達をお願い、となるわけです。しかし、ご主人のためにおいしいものをとなれば別です。ここにサンプラザが酒を扱うコンセプトがあります。