ギュ、ギュ、ギュ。一つ一つ手絞りで作るこだわりのお豆腐。
唐人豆腐の作業場では、大きな玉ねぎのような白くて丸い物体が、 行儀よく一列に並んでいます。これも豆腐の水気を絞る工程の一つ。 手絞りの作業は、いくつもの手間と時間を掛けて行われます。
大豆を煮て作った豆乳ににがりを加える。一度くずして、まっ白な布巾に包んで水気を絞る。体重をかけて、ギュ。布をねじって、ギュ。棒に布を巻き付けるようにして、ギュ。持ち手のついた特別パッケージに封入して、ボイル殺菌。室戸海洋深層水を使用することで、まろやかな味わいになる。
 豆腐製造一筋に30年以上の実績がある高知市の(株)タナカショク。何十種類もの商品のなかでもとりわけユニークなのが、高知の豆腐のルーツをひもといて作った「唐人豆腐」です。桃山時代も終わりに近い16世紀末、現在の唐人町で始まった豆腐作りが高知における豆腐の始まりだそうです。
 豆腐を作る工場内には、白い作業着に身を包んだたくさんの作り手たち。静かに黙々と作業に没頭しています。そこに漂うほんわかと温かい空気は、たちこめる大豆の香りと蒸気の温かさのせいでしょうか。おみそ汁の中に浮かぶおいしい豆腐が、ここで生まれるのです。
 豆腐の栄養成分で注目されるのは、必須アミノ酸をバランスよく含んだたんぱく質。ほかにも、コレステロールの代謝をうながすリノール酸をはじめ、ビタミンB1・E、カルシウム、カリウムなど豊富な成分が詰まっています。
 唐人豆腐は、火を通すとなめらかな舌触りになり、弾力が増します。ステーキ、揚げ物、煮物と豆腐料理のレパートリーを広げてください。
(監修:RKC調理師学校)
 
つかれた胃をいたわる
医食同源レシピです。
韓国宮廷風
蒸し豆腐
切って混ぜて。
意外と簡単なおもてなしの一品。
 
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レ シ ピ
■材料(4人分)
唐人豆腐 1個(250g)
鶏むね肉ミンチ 90g
干ししいたけ 6枚
しめじ茸 1/2パック
たまご 2個
松の実 小さじ2
  ▼ [ A ] 合わせ調味料  
        長ねぎ(みじん切り) 小さじ4
        にんにく(みじん切り) 小さじ1
        砂糖 小さじ2
        しょうが汁 小さじ1
        ごま油 少々
        ごま 少々
        塩・こしょう 少々
  ▼ [ B ] 辛子だれ  
        しょうゆ 大さじ2
        辛子 小さじ2
        砂糖 大さじ1
        酢 大さじ1
        塩 少々
 
■作り方
(1) 豆腐はつぶしておく。
  
(2) 干ししいたけはぬるま湯で戻し、石づきを取り、千切りにし、しめじ茸もほぐして粗めに切る。
  
(3) たまごはざっくりと混ぜて、薄く焼き、千切りにする。
  
(4) 豆腐と鶏ミンチ、しめじ茸、半分量のしいたけ、[ A ]の合わせ調味料をよく混ぜ合わせる。
  
(5) ぬれ布巾を広げ(4)を1p厚さに伸ばし、四角に形をととのえる。たまごの千切り、松の実、しいたけを彩りよく乗せ、布巾に包んで上から押し、くっつけるようにする。
  
(6) 蒸し器で10分ほど蒸す。冷まして一口大に切り、[ B ]の辛子だれを添える。