旨みと栄養をそのままに、蒸して作るカツオ節。
   
 日本人の食卓にかかせないカツオ節。作り方や工程の違いによって、生利節、生節、新節、枯節などの呼び名があり、わたしたちの食生活といかに深く結びついているかがわかります。生利節は、ゆでて作るほかのカツオ節と違い、蒸して作ります。そのため成分が水に溶け出さず、カツオの旨みや栄養素をそのまま味わうことができるのです。
 ホルモンの生成にかかわる良質のタンパク質、疲労回復や神経のバランスを保つ働きのあるビタミンB群、血液をサラサラにする不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)など、生活習慣病や更年期障害などに有効な栄養素をたっぷり含むカツオ。やわらかくて食べやすい生利節を生かして、カツオ料理のレパートリーを増やしてください。
(監修:RKC調理師学校)
 
酢には匂いを抑える
働きがあります。
生利節とナスの
おろしのせ
焼いて重ねて、ピリ辛で。
残暑に効くレシピ。
 
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レ シ ピ
■材料(4人分)
カツオの生利節 200g
ナス 4本
大根 1/3本
少々
やっこネギ(小口切り) 適宜
大葉(千切り) 適宜
からし、しょう油 適宜
 
■作り方
(1) 生利節は、全体を軽くあぶって、食べやすい大きさにほぐす。
  
(2) ナスは網で丁寧に焼き、皮をむく。食べやすいように、箸で2、3ヵ所に裂け目を入れておく。
  
(3) 大根をすりおろし、軽く水分をしぼって、少量の酢を加え、やっこネギと大葉を混ぜる。
  
(4) 器に(1)と(2)を交互に盛り付け、(3)を上にのせて仕上げる。からしとしょう油を混ぜて、別の器に入れて添える。