やわらかな皮が特徴の春物ナス。
新鮮ななすのへたはチクチクする。葉の上にもしっかりとしたトゲを発見。
 名前に“春”のつく春物のなすはやわらかな皮が特徴で、県内では春野町や安芸市で多く生産されています。「土佐市では春鈴なすを栽培している農家は2、3軒だけ」という中島の横山孝昭さんは栽培歴20年あまり。約500坪のハウスにはナスの苗が1,000本。苗を植えることから実の選別、出荷まで、すべてを夫婦二人でこなしています。なかでも手のかかる作業が「花抜き」で、受粉した花の花びらを一つずつ落としていくと、指先がまっ青に染まります。「ちゃんと花びらを落としちょかんと実が育たんきね」。
 ツヤツヤと輝く青紫の色は、ナスニンという色素。ナスニンにはコレステロールの吸収を抑えるほか、眼の疲れを回復させる働きがあります。また、活性酸素や過酸化脂質が生成されるのを抑え、老化やがんを防ぐポリフェノールも含まれています。なすを食べるときは、ぜひ皮も一緒に丸ごと味わってください。
(監修:RKC調理師学校)
 
揚げたてのアツアツを
タレにからめるように
しましょう。
春鈴なすと鶏肉の
唐揚げ香味じょうゆ
ジュワジュワっと
おいしい音をさせて。
 
クリックで拡大
※画像をクリックすると
拡大します
 
 
レ シ ピ
■材料(4人分)
 
春鈴なす 8本
鶏もも肉 大2枚
片栗粉 適量
  [A] 香味じょうゆ
       しょうが(みじん切り) 大さじ1
       にんにく(みじん切り) 大さじ1
       長ねぎ(みじん切り) 大さじ5
       しょうゆ 大さじ5
       酢 大さじ3
       砂糖 大さじ1
       ごま油 大さじ1
       水 大さじ2
       こしょう 少々
揚げ油 適量
日本酒 少々
やっこねぎ(小口切り) 少々
 
■作り方
(1) ボウルに香味じょうゆの材料(A)を入れて混ぜ合わせる。
  
(2) 鶏肉は一口大に切り、日本酒につけておく。
  
(3) なすはへたを除いてタテ半分に切り、さらに斜めに二つに切る。 皮に切り目を入れる。
  
(4) 揚げ油を190度に熱し、なすを順番に素揚げする。
  
(5) 鶏肉の水気をふき取り片栗粉をまぶして、170度の揚げ油に入れ、最後に火を強めてカラリと揚げる。揚げたてを(1)につけ込み、(4)も加え、冷めるまで置いて味をなじませてから皿に盛る。ねぎを散らしてできあがり。