山の気候がじっくり育てるコクのある甘み。
敷ノ山のほうれん草のハウス。濃い霧の向こうには峰が連なる。
 高知市の北に位置する旧・鏡村の敷ノ山。標高600メートルの高原で育ったほうれん草は、冬の寒さを越えて甘みが増します。一年を通して収穫できるほうれん草ですが、年明けの冬から春にかけてが旬。寒さの中で日光をしっかり浴びながら、時間をかけて大きく緑の葉を伸ばしたほうれん草は味も栄養価も優れています。「おいしゅう育つためには日数がいるがよ。短い日にちですっと大きゅうなったら味が落ちるね」という言葉に、質を育む時間の大切さを感じてドキッとします。
 ほうれん草は、鉄やカルシウムなどのミネラル、ビタミン、食物繊維を豊富に含む栄養価の高い緑黄色野菜です。美肌に効果的なビタミンCとカロテン、貧血予防に欠かせない鉄分が多く、女性にうれしい野菜といえます。また、ニコチンやアルコールを中和解毒する葉緑素も含まれているので、お酒やタバコをたしなむ人は積極的にメニューにとりいれましょう。
(監修:RKC調理師学校)
 
白みそでもOKですが、
使用するみその味によって
調味料の分量を
調整しましょう。
ほうれん草の
みそ風味
辛味がアクセントの
ヘルシーな一品
 
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レ シ ピ
■材料(4人分)
ほうれん草  1束(300g)
ひじき(乾燥)  40g
油揚げ  1枚(20g)
   [ A ]  ・ 合わせみそ  大さじ2
         ・ 砂糖  大さじ1
         ・ だし汁  1/2カップ(100cc)
練り辛子  小さじ1/2
 大さじ1
ピーナッツ  適宜
 
■作り方
(1) ほうれん草は熱湯でサッとゆでて水に取り、水気を絞って3〜4cmの長さに切る。
  
(2) ひじきは水で戻して、長ければ切り、サッと熱湯にくぐらせる。油揚げは熱湯で油抜きをして、4cmの長さに切る。
  
(3) ボウルに(A)の材料を合わせてみそを練り、さらに練り辛子と酢を加える。
  
(4) (1)を(3)で和えてお皿に盛って、刻んだピーナッツをのせて出来上がり。