野菜の知恵と朝倉の地力が育んだやさしい甘み
 霜にあたった白菜はおいしさが増すといいます。その理由は、寒さで凍ってしまうのを防ぐために白菜自身が糖分を蓄えるからだそう。
 高知市西部の朝倉で栽培されている「霜かぶり白菜」も寒さとともに甘みが増します。半分に割ると内側は黄いろで、やわらかな葉は生でサラダとしても楽しめます。「おいしい野菜づくりの基本は土づくり。有機肥料を使うて養分の豊富な土壌にすることで、一層甘うておいしゅうなる」と話してくれた生産者の皆さん。オフシーズンには牧草を植え、枯らした草を土と混ぜることで地力を高めます。
 主な栄養素はビタミンCで、風邪の予防や疲労回復のほか、抗酸化作用があり老化予防にも働きます。また、利尿作用のあるカリウムが豊富で高血圧予防に有効です。やわらかな葉としっかりした芯の部分を使い分けて、ヘルシーでおいしい冬の献立に活躍させてください。
(監修:RKC調理師学校)
 
白みそで甘口に
仕上げてもおいしく
いただけます。
霜かぶり白菜と鮭の
ぬくぬく鍋
重ねて煮るだけ、
おいしさ倍増の超簡単レシピ。
 
クリックで拡大
※画像をクリックすると
拡大します
 
 
レ シ ピ
■材料(4人分)
白菜  1/2個
生鮭  3切
     [ A ]   ・ 塩  小さじ1/2
           ・ 酒  大さじ2
豚バラ薄切り肉  150g
昆布(10cm)  1枚
     [ B ]   ・ 合わせみそ  大さじ7
           ・ 酒  60cc
           ・ にんにく  1片
水菜  適宜
 
■作り方
(1) 鮭は一口大に切り、(A)をからめて10分位おく。
  
(2) 白菜は茎と葉に切り分け、ざく切りにする。
豚肉は2、3等分に切る。昆布は2、3cm角に切る。
  
(3) 鍋に白菜の茎を敷き、上に(B)を塗る。その上に鮭と豚肉を交互に並べ、昆布を散らす。さらに、その上に白菜の葉をのせる。ふたをして強火で1分、弱火で15〜20分煮る。あれば、水菜を彩りに加えて出来上がり。