豊富な食物センイがダイエットにも効果的なヘルシーきのこ。

きのこの中では栽培が難しいエリンギ。佐賀町は、エリンギのほかにもブナシメジ、エノキ、マイタケ、ヒラタケなどの栽培が盛んな“きのこの里”。
 ヨーロッパの草原に自生するエリンギが、日本で栽培されるようになってから10年あまり。シャキシャキとした食感とどんな料理にも合う使いやすさで、おなじみの食材となりました。焼いて塩こしょう、煮物や酢の物にしたり、すき焼きやカレーなどに合わせてもおいしいきのこです。
 佐賀町の中心部を流れる伊与木川のほど近く、山の緑に囲まれた場所にある建物。そこが森田秋広さんのエリンギ栽培場です。町でエリンギの栽培を始めたのは、森田さんが最初。「前はヒラタケを作りよったけんどエリンギは全然違う。栽培は試行錯誤」。常に一定の温度と湿度に保たれた室内に並んだポット(ビン)から、大小のエリンギがおしくらまんじゅうをするように顔を出している姿はなんともユーモラスです。
 エリンギは食物センイが豊富で、余分なコレステロールや脂肪を排出する働きがあります。腸の運動を活発にするので便秘の解消にも効果的で、ダイエットにおすすめのヘルシー食材といえるでしょう。また、カリウムも多く、動脈硬化や高脂血症の予防も期待できます。ただし、油を吸収しやすいので調理のときには油量に気をつけてください。
(監修:RKC調理師学校)
 
エリンギを炒めるときには、
混ぜすぎると水分がでてしま
うので、揺すらずじっと焼
き色を付けます。
エリンギと牛肉の
カレー煮
ごはんと相性抜群!まろやかな甘みのカレー味
 
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レ シ ピ
■材料(4人分)
 エリンギ 大6本
 牛肉(薄切り) 200g
  A.   しょうゆ  大さじ1
       酒  大さじ1
 ごぼう 大1/2本
 トマト 1個
 秋豆 16本
 だし 1.5カップ
 カレールー(甘口) 1片(20g)
  B.   しょうゆ  小さじ2
       みりん  大さじ1/2
 
■作り方
(1) エリンギは一口大に切る。牛肉は一口大に切り、(A)で下味を付ける。トマトはサイの目に切る。秋豆は熱湯でゆでて水にとり水気をきる。ごぼうは皮をこそげて4〜5cmの長さに切り、太ければ二つ割りにして水にさらす。
  
(2) 鍋に油を熱してごぼうを炒める。牛肉を加えて、肉の色が変わるまで炒め、だしを加えて落しぶたをして中火で10分煮る。
  
(3) エリンギを油で炒めておく。
  
(4) (2)に(B)とルーを加えて混ぜ、ルーが溶けたら弱火で煮る。汁が少なくなったら(3)のエリンギを加え、軽く煮て出来上がり。器に盛って、トマトと秋豆を添えて仕上げる。