甘みとやわらかさの秘密は、七ツ渕の土にある。

「ゆがくにしても、食べるにしても早いほどえい。あわてるけんど、旬のものやきそれが値打ちよね」と七ツ渕たけのこ加工組合の皆さんは言います。
 「ここの土は、黒でも赤でもない紫がかった色をしちゅう。これで作った畑物はなんでも味がえい」地元の人が“さるも土”と呼ぶ赤みのある土で育った七ツ渕のたけのこは、昔から近辺の人たちの間で、味がよいと評判が高かったそうです。
 朝6時に土から堀り出されたたけのこは、皮付きならその日のうちに、ゆでたけのこでも翌日には店頭に並びます。ほのかな甘みとシャキッとした歯ごたえは、旬だからこその味わい。土を割って芽吹く自然のパワーを体にも取り込みましょう。たけのこの旬は5月半ばまでです。
 孟宗竹の芽にあたるたけのこは、食物センイが豊富で動脈硬化や大腸がんの予防、便秘の改善などに働きます。タンパク質にも富み、また、カリウムも多く含まれているので、体内の塩分を排出し高血圧の予防に役立ちます。
(監修:RKC調理師学校)
 
普通のたまねぎを使
うなら、(A)の野菜と
一緒に炒めましょう。
たけのこと牛肉の
ゴマ和え炒め
ゴマの風味が効いた
甘辛ダレで
 
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レ シ ピ
■材料(4人分)
 (A)  ゆでたけのこ 240g
     にんじん 小1本
     生しいたけ 6枚
     さやいんげん 80g
 新たまねぎ 1個
 牛肉(薄切り) 200g
 いりゴマ(白) 1/2カップ
 (B)  砂糖 大さじ3
     しょう油 大さじ3
     酒 大さじ1
     みりん 大さじ1
 サラダ油 適宜
 塩、こしょう 少々
 
■作り方
(1) たけのことにんじんは、5cmの長さの細切り。生しいたけは、軸を取って薄切り。さやいんげんは、筋を除き斜め細切り。新たまねぎはタテ半分に切ってから、繊維に沿ってやや厚めに切る。牛肉は細切りにし、塩、こしょう、酒少々(分量外)で下味をつける。
  
(2) いりゴマをすり鉢ですり、(B)の調味料と混ぜ合わせる。
  
(3) フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、牛肉を炒める。色が変わったらフライパンから取りだす。
  
(4) (3)のフライパンにサラダ油大さじ1を入れ、(A)の野菜を炒めて塩、こしょうで調味する。新たまねぎを加えて炒め、火が通ったら牛肉を戻して全体を混ぜ、火を止める。熱いうちに(2)を入れ、サッと和えて出来上がり。